FC2ブログ

日本細見紀行 

日本各地の旅日記
2018年10月 ≪  123456789101112131415161718192021222324252627282930 ≫ 2018年12月
TOPスポンサー広告 ≫ 羊めぐりの徒歩旅とハンカチたなびく焼尻島TOP北海道 ≫ 羊めぐりの徒歩旅とハンカチたなびく焼尻島

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | Comments(-) | Trackbacks(-)

羊めぐりの徒歩旅とハンカチたなびく焼尻島

4日目  2014年6月23日 天売島  焼尻島

 3:00過ぎに目が覚める。発動機のようなブーンとするエンジン音が聞こえる。外に車でも停まっているのかと思ったが、カーテンを開けてみると、漁船に灯が点っていた。船の上で人が何やら作業をしている。その音のようだ。早朝の出航間際のワンシーン。

 7:00前に起床して朝ご飯。

 おかみさんは夫の仕事を手伝うため、外に出ているという。2食付きで5,250円(5,400円ではない)を払う。部屋は古かったが、安い料金で料理はうまく、十分満足した。10:00ではなく、何時までいてもいい、と言ってくれた。

 今日は暑そうだ。夏らしい。晴れているが、港から見える焼尻島の上には低い雲がある。

 10:00前に吉田旅館を出る。少し歩いたところで、おかみさんが漁の作業をしていた。夫は漁師だ。写真を撮らせてもらう。

CIMG1338.jpg

 フェリーは遅れて入港してきた分、10:25の出航も少し遅れた。天売島と焼尻島は最短距離で4km(武蔵水道)ほどしか離れていない。天売港は焼尻島に近い場所にあるが、焼尻港は天売島から遠いほう(東の端)にあるので、時間がかかる。10:50に焼尻島に着いた。

CIMG1341.jpg

CIMG1342.jpg

 フェリーターミナルのなかに観光案内所がある。その両側は食堂のようだ。観光案内所で、島を歩いた場合の距離を確認する。外周道路を歩いた場合で12kmらしい。小田民宿の場所も教えてもらった。

 港に沿って南に歩き、道路を登ったところにあるのが郵便局だ。小田民宿はそこから南に少し行ったところにあった。

 玄関に入ってみたが、誰もいない。隣りに聞こえるような大きい声で呼んでも、誰かが出てきそうな気配はない。固定電話から携帯電話に切り替わるかもしれないと思い電話を入れてみたが、事務所にある電話が鳴っただけだった。10分ほど待ったが、状況は変わらない。リュックを置かせてもらいたいので、その旨をメモで残そうとしたら、女の人がやってきた。小田民宿のおかみさんである。用事でどこかに出かけていたらしい。2食付きで、5,500円。昨日、部屋は空いていたと言う。今日泊まるのは、工事関係の人ばかりだという。

CIMG1346.jpg

 さっそく島を歩くことにする。小田民宿から南のほうに向かう。昨日と異なるのは、今日が快晴であることだ。いつ雨が本降りになるかわからなかった昨日とは違って、今日はゆっくり歩くことができる。

 海は濃紺で、ところどころ白く短い横線が入る。波の印だ。波が光を跳ね返している。空は濃い。北国の空らしくない。

 民家はすぐに途切れた。道路はしっかり舗装されているが、車は通らない。白亜灯台の下を抜けると、めん羊牧場だ。期待していた羊はいなかった。マクドナルド上陸記念の地の牌が建っている。牌はトーテムポールである。1848年、米国捕鯨船の船員マクドナルドが漂着したらしい。何のことかわからない。

CIMG1350.jpg

CIMG1353.jpg

 さらに進むと白浜キャンプ場だ。さっきのめん羊牧場と白浜キャンプ地も「幸福の黄色いハンカチ」のロケ地である。

 道路が二手に分かれるところで、写真を撮っている夫婦に出会う。

 そのまま外周道路を歩くか、島の中心に入っていくか。外周道路を歩いたほうが、距離は短い。島の中央に向かった場合、距離は長くなるが、めん羊牧場放牧地がある。もちろん島の中央に向かう。島の真ん中を歩けば「羊をめぐる冒険」になる。

 さっそく羊たちが現れた。数十頭が草を食んでいる。道路の近くの草の背が高いということは、羊たちが道路際まで来ていないからだろう。私が道路の端に立ち、カメラを向けるだけで、羊たちが警戒しているのがわかる。

CIMG1368.jpg

CIMG1370.jpg

CIMG1372.jpg

CIMG1371.jpg

 坂を登り、島の真ん中を西に向かう道路に出る。右手にオンコの荘と呼ばれている場所がある。風雪によって背の低いオンコの植生地となっている。

 目の前の道路の延長線上に海が見える。少し前から、その奥のほうに蜃気楼のようなものが見えていたのだが、それが何なのかをようやくわかった。利尻島と礼文島だ。島の下のほうがかすんでいたので、上のほうだけが見えるのだ。位置の確認が正確にできないのだが、焼尻島からだと2つの島が重なって見えるのだろう。

 島の中央の道からは、両側に海が見える。平坦で歩きやすいが、目安になるものは何もない。風が北から南に吹き抜けている。北側にめん羊牧場放牧地があるのだが、そこに羊は一匹もいなかった。4.5kmの何もない道を歩き続ける。

CIMG1363.jpg

CIMG1361.jpg

CIMG1377.jpg

CIMG1378.jpg

 鷹の巣園地の手前で自転車に乗った夫婦がすれ違っていった。道路が二手に分かれるところで会った夫婦が鷹の巣園地に先着していた。外周道路を歩いたのだろう。

 鷹の巣園地には何もない。草木が風に揺れているだけである。ここは焼尻島の西側で、ようやく半分歩いたことになる。

 さて、折り返しである。道は一旦下がる。そしてまた上り坂だ。頑張って歩く。坂を降りて、道路が2車線になったところで、それはやや唐突に現れた。「幸福の黄色いハンカチ」のラストシーンのロケ地である。風は強かった。黄色いハンカチが揺れていた。焼尻島の行政区は羽幌町だ。ようやく羽幌にたなびく黄色いハンカチを見ることができた。

CIMG1387.jpg

CIMG1388.jpg

 ドラマのロケ地であることを示す立て看板がある。英語の表記では「The Yellow Hnadkerchief」となっている。原題は米国の作家ピート・ハミルの「Going Home」だが、それを用いないで、ハリウッドのリメイク版の題を記載しているわけだ。外国人(米国人)がここを訪ねた場合、やはりそのほうがわかりやすいからであろう。
                                 
CIMG1384.jpg

 さらに1kmほど歩くと西浦漁港だ。漁港といっても係留されている船は漁船とはいえない船で、小さいボートの後方にエンジンだけを付けたものだ。沿岸で昆布やワカメなどを採っているのだろうか。ここも「幸福の黄色いハンカチ」のロケ地である。

 道路は2車線のままで、島の北側を東西に走っている。道路の両脇には家屋があるのだが、廃屋が多い。家の前に草が生い茂り、玄関まで行けなくなっている家屋もある。

CIMG1394.jpg

 くたくたである。必死に歩いている。焼尻小中学校を通過する。グラウンドの後ろは青い海だ。最後の坂を登る。さらに坂を登り、厳島神社に行ってみる。普通の神社だ。北海道は厳島神社だらけである。

CIMG1401.jpg

 ハート型の文様のある坂を下り、少し歩けば、港である。フェリーターミナルで少し休む。もどってきたのは15:50だった。フェリーターミナルの横にある島っ子食堂や焼尻港も「幸福の黄色いハンカチ」のロケ地だった。

CIMG1409.jpg

 フェリーターミナル内はWIFIのフリースポットになっていた。3日ぶりにインターネットに接続する。16:25、今日の最後のフェリーが羽幌に向けて出航していった。フェリーターミナルの閉鎖時刻だ。港に人がいなくなる。海鳥たちが埠頭で羽を休める時間がやってきた。

 小田民宿に着く。風呂に入ると夜ご飯だ。工事関係の人たちが続々帰ってきた。夜ご飯のあと、1軒見つけておいた商店に行ってみるが、閉まっていた。今夜もビールを買えなかった。
スポンサーサイト

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。