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日本細見紀行 

日本各地の旅日記
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懐かしい増毛、さびしい留萌

1日目  2014年6月20日  成田  札幌  留萌  増毛

 0:30頃、東京駅八重洲口のマクドナルドに入る。この店は2階に広いスペースがあるのだが、深夜は1階だけで営業をする。そこで1:45まで時間をつぶす。店を出て、成田行きバスの発着するところまで歩く。マクドナルドで目の前に座っていた人があとからやってきた。2:10発のバスに乗り、3:30前に成田空港に着く。空港内のソファに横になったが、照明がすぐに点いたので寝ることはできなかった。

 初めてのバニラエアだ。搭乗口前の待合室は簡素である。電源のコンセントは10ヶ所ほどあるが、ほとんどは搭乗口に近すぎて利用しにくい。利用できるのは4つぐらいだ。そのうちの1つを使うことができた。

 バニラエアJW901は6:00に成田空港を発った。乗っている最中に、W杯予選リーグ日本対ギリシャの試合がキックオフになる。搭乗前に、コロンビアがコートジボアールに勝ったニュースがネットに流れていた。

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 6月15日の日本対コスタリカのキックオフの10:00に、私はN高校のある発表会の会場にいた。以前から見に行くことを約束していたので、キャンセルすることができなかった。だから日本の初戦を観ていない。その日の12:10に午前の部が終わり、街に出て繁華街のほうに歩いてみた。街は呆けたようになっていた。暑さとだるさが入り交じり、人々は仕方なく歩き、仕方なく話をしているような感じだった。気配で日本の敗戦がわかった。

 JW901が千歳空港に着いたのが、7:20過ぎだ。機内預かりのリュックをピックアップし到着口に出たのが、7:35頃だ。テレビの前に座っている人たちがいた。香川が控えとして映っていた。いきなりギリシャの選手がイエローカードをもらい、累積があったらしくレッドカードで退場となった。

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 日本が攻めているが、攻めきれなかったときに相手ボールになりカウンターを食らった。両者ともに得意技で勝負している。こういうとき、日本の攻めは短調になる。スペイン型になるといっていいかもしれない。ポゼッションをキープしたまま、デフェンダーの間を正確なパスを通せるスペインはそれでいいが、日本にそこまでのパスワークがない。だからカウンターの餌食になる。ブラジルは異なる。ブラジルは懐を深くして相手が出てくるのを誘う。攻めに厚みと深みが同時にできるといっていい。

 前半は右サイドを使わないという約束事でもあるのか。執拗に左サイドからの攻めにこだわっているように思った。前半終了間際に長友が左サイドを深く切り込んだが、的外れな、高いセンタリングを上げた。身長差のあるギリシャに対して上げていいボールではない。あそこまで深く侵入するのなら、ドリブルでゴールラインをえぐってほしかった。香川がいれば、左のニアのバイタルエリアに侵入し、長友のパスをショートで受けることができるのに。

 前半終了の直前にテレビの前を離れ地下に降り、8:51の札幌行きに乗る。快速エアポートでなく、普通列車だった。札幌駅まで40分ぐらいで着くはずだ。前半と後半の間の15分間を移動に当てようと思ったが、普通列車は1時間近くかかって札幌に着いた。

 札幌駅のホームの階段を降りたところで人だかりができていた。多くの人がテレビ観戦をしていた。あまりの人の多さにテレビに近づくことができない。点数がわからない。誰も声を上げなかった。勝っているとはとても思えない暗いムードだった。「早くボールを蹴りたい日本」とアナウンサーが言ったのが聞こえた。川島のゴールキック。0-0だった。テレビを見始めて2分後ぐらいに試合は終わった。

 テレビを観ていた人たちはあっという間に散っていった。人々の脱力感だけが重苦しく残っていた。

 駅のカフェでコーヒーとクロワッサン。旅よりサッカーになってしまった。

 札幌駅前のバスターミナルから、10:00発の留萌行き沿岸バスに乗る。9:55に深川のサービスエリアで休憩し、10:15に発車。留萌の元川町で降りると増毛行きのバスに乗り換えることができることを、乗車前、ドライバーに確認していた。

 元川町は市街地から離れたところにあるバス停だった。周囲に建物はあるのだが、人はいない。バス停にある時刻表に増毛行きの文字はないし、時刻表の肝心の部分の文字や数字が消えていて読み取れない。果たしてここにバスが来るのだろうか。

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 本当に誰も通らない。動いたほうがいいかもしれない。保険福祉センターのなかに入って尋ねてみたが、さっきのバス停に増毛行きのバスが停るかどうかはわからないと言われた。とりあえず駅への道順を尋ねた。20分ほどで行けるらしい。
 
 歩いていると、バスがやってきた。増毛行きのバスではなさそうだが、運転手に訊きたいことがある風の仕草をするとすぐ近くにあったバス停で止まってくれた。私のことをバスの客だと思ったのかもしれない。増毛行きのバス乗り場を探しているというと、道路の反対側のバス停に2、3分後にやってくると教えてくれた。
 
 バスはすぐにやってきた。まあまあ混んでいた。

 曇っているが、雨は降らないだろう。日本海に沿って走ったバスは40分ぐらいで増毛町に入った。増毛小学校の横を抜け、役場の前を通り、海の近くの増毛駅前で止まった.

 増毛に最初に来たのが1980年。次は1993年頃のはずだが、その時期の写真がない。最後は2002年8月30日だから12年ぶりぐらいだ。

 増毛駅前にある風待食堂は木造家屋である。外板が新しくなったように思う。なかにいた人にそのことを確認すればよかった、と書きかけて、2002年の写真と比べてみた。明らかに変わっていた。以前の風待食堂は外板がぼろぼろだった。なかに飾られてある映画「駅・ステーション」の写真はあまり変わっていないようだ。土産物が販売され、そのために人が配置されているというのも変わった点だ。増毛町が観光に力を入れ始めたということなのだろう。

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 隣りの旧旅館冨田屋は風格が増した感じだ。風待食堂は映画「駅・ステーション」、旧旅館冨田屋は映画「魚影の群れ」のロケ地である。隣り合っている建物がそれぞれ別の映画の舞台になったというのは珍しいだろう。

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 駅前から道道増毛港線を歩いてみる。弁天市場の、ぼちぼちいこか増毛館は健在だ。ここは元々旅館だったところを、大阪の旅好きの人が買い取りドミトリーとして営業している。知る人ぞ知る宿で、とほ宿ネットワークの中心的存在だ。NHKの昼の番組に出ていたのを観たことがある。右隣りの海榮館も古い建物だが、貸店舗の張り紙があった。左隣りの旧商家丸一本間家も古い建物で、こちらは重要文化財である。

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 海のほうに歩くと、國稀「千石蔵」がある。内側は博物館のようになっていて、この辺りで使われていた漁船が展示されてあった。

 道道増毛港線をさらに歩いていくと国道231号線と交わるところにセブンイレブンがあった。そこを曲がり、潤澄寺を左折し、街なかのほうにもどる。パン屋を過ぎ、郵便局の前の交差点のところから、左に少し大きな建物が見えてきた。遠めには古い建物のような感じだったが、総合交流促進施設元陣屋という施設だった。坂を登ると創建250年の厳島神社が見えてくる。

 右手に行くとバスのなかからみた増毛小学校だ。左手に進むとすぐに駅前に出た。

 明治初期の増毛は函館と並ぶ都会だった。そもそも江戸時代から幕府が東北のいくつかの藩に蝦夷の警備のため出兵を命じている。その碑も見かけた。最近は、明治時代からの遺産を観光に使おうとしているようだ。

 しかしなんといっても増毛で一番魅力的な場所は、増毛駅と増毛駅前の雰囲気だろう。増毛駅は古い駅舎でもなくレトロでもない。安普請のいつ壊されてもおかしくないプレハブのような駅舎だ。それがいい。

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 歩いた場所は狭い場所だが、じぐざぐに行き来した。歩き疲れたので増毛駅の待合室で少し休む。

 15:38の留萌行きの列車に乗る。1両編成の半分ぐらいの席が埋まったところで出発した。列車は海に沿って走る。線路状況が悪いのか、思った以上に勾配がきついのか、列車が古いのか、まったくスピードを出さない。バスが500円だったのに、鉄道は同じ区間を360円だった。

 留萌駅で地図をもらう。楽天トラベルで予約してあったR-innまで1kmはあるはずだ。寄り道しながらホテルまで歩いてみる。

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 R-innにチェックインする。4,500円。ロビーは狭いが、ホテル内はきれいで、フロントは親切だった。

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 ネットにつながることだけを確認して、外出する。国道231号を西のほうに歩いてみる。駅から少し離れている場所に留萌信金、北洋銀行などがあった。人はほとんど歩いていない。留萌十字街のバス停があり、そこが沿岸バスのちょっとしたターミナルになっているようだ。セイコーマートというコンビニがあった。JR留萠線の線路を越え、黄金岬のほうに向かう。途中にアパート群があった。アパート名が「改良」というらしく、改良4号棟や6号棟という棟がある。北朝鮮みたいだ。

 その先に海のふるさと館がある。佐藤勝という人の展示がある。私はその名を初めて知ったのだが、有名人らしい。歌碑からは、若者たち♪~君のゆく道は~♪が流れる。

 ふるさと館には昭和のレトロな電化製品の展示があり、わりと大きなレストランもあるが、土日しか営業しないらしい。オンシーズンの北海道で、この状況では厳しい運営だといえるかもしれない。館の下の海沿いの道路には数軒の店があるのだが、営業している様子はない。

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 町中にもどる。地図を見ると、昼前に降りたバス停は、留萌の東側にあったようだ。そこから町の真ん中のほうに向けて歩き始め、途中で増毛行きのバスに乗ったのだということを今頃、気がついた。そちらのほうには歩かないで、町の中心をじぐざぐに歩いてみる。

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 普通の町だが、さびしい感じがする。夕方だし、寒いからそう感じるのだろう。セブンイレブンもあった。飲み屋街というほど大きいものはないが、数軒が密集したような小さな飲み屋街はいくつかある。それらは営業をしているらしいが、すたれた感じがする。留萌のおもしろさはそういう場所だろう。

 駅からR-innに向かう途中にあったミトというネパール料理店に行ってみる。キーマカレーとモモの夕食。とても丁寧な味で、応対もすごくいい。旅行者だと見破られた。夜ご飯をここにして正解だった。

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