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日本細見紀行 

日本各地の旅日記
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横浜駅10番線から栃木路へ

2014年1月4日  宇都宮 烏山 宝積寺 

 2010年に拡張された横浜駅9番線、10番線はちょっと不思議なホームである。多くの人がなんとなく利用しているが、その存在が不思議だと意識しているのかどうかは疑問だ。

 都心のターミナル駅のホームは方向別になっている。9番線、10番線も横浜より南方面と東京方面への方向別だが、最終目的地が散っているのだ。都市の真ん中にある駅に、これだけの多方面な行き先が存在するホームはないはずだ。上りホームの10番線には千葉、成田方面行きの総武線と成田線、小金井、宇都宮方面行きの東北線、籠原、高崎方面行きの高崎線の3方向の列車が揃う。下りホームの9番線は平塚、小田原方面行きの東海道線、逗子、横須賀方面行きの横須賀線だ。つまり常磐線、中央線を除くすべての方向に1つのホームから乗り入れていくことができるのだ。東京駅、上野駅、新宿駅ではありえない。

 2014年1月4日、横浜駅10番線に最初に来た電車に乗ると決めた。しかし、最初に来たのが成田行きだったので、パスする。成田に行くのはなんとなく嫌だ。次に入線してきた7:34発の宇都宮行きに乗る。

 あまり寝ていないので、寝ていたいのだが、なかなか眠れない。湘南新宿ラインは大宮までは都市部を走るので、街の感じを見るという楽しみはあるのだが、次の土呂駅辺りから風景がつまらなくなる。東大宮駅、蓮田駅、白岡駅と続く。蓮田駅で下り北斗星とすれ違った。白岡駅辺りからは畑が多くなる。

 4分ほど停車した久喜駅の周辺には古い町並みというほどではないが、重厚感がある家屋がいくつか残っている。ここは2009年5月に見に来た。

 栗橋駅は東武線との乗り換え駅なのだが、駅の周辺は何もなく殺風景だ。15分ほど利根川のほうに歩いていくと、途中商店街とも言えない店並を通過したところにわずかに古い家並みがある。こちらのほうは2009年10月に来てみたが、はっきりいうと失敗だった。つまり予想は裏切られたということだ。

 栗橋は無理に見つけた町並み情報だったが、古河の古い町並みは市が観光情報として扱っている。こちらは2006年2月に来ているが、それほどまとまった町並みではない。ただ古い家屋はぽつぽつと散ってあるのでまあまあの充実感はあった。しかしまあ、どこもかしこも古い町並みで売り出そうとするものだと思ったものだ。

 遠くには雪山が見える。赤城山や男体山なのだろうが、どれがその山なのかはわからない。薄い雲がまんべんなくかかり空全体は白青色だが、雪山の上の雲だけはくっきりとしている。
 
 2008年3月には小金井駅で降りた。駅周辺を探し回ったが、あると思われた古い町並みを探すことはできなかった。私がこの町で確認したのは古い家屋3軒だけで、完全な失敗に終わっている。そのとき、この駅で人身事故があり、列車は予定通り出発しなかったのを覚えている。
 
 関東平野の旅はおもしろいものではない。都心の風景を抜けると、電車は住宅街に入っていくが、畑が中途半端に点在する。目が和む田舎の風景ではない。それは宇都宮まで続く。大宮から高崎までも似たようなものであるが、高崎線の町のほうがやや重量感はある。

 宇都宮駅に着いたのは10:00ちょうどだった。電車に乗っているときに烏山に行こうと決めていたが、待ち時間があるので、改札を出て駅周辺を歩いてみる。宇都宮は仕事で30回ほど来たことがあるので街中はよく知っている。旅で来たのは2008年3月以来だ。そのときは前述の小金井や、宇都宮郊外にある西根という集落、大谷石の採掘場を見にいった。西根の集落は大谷石で建てられた家々がほとんどで、周囲との独立感は高い。まるでヨーロッパの田舎にいるようだった。宇都宮市内には、大谷石でできた建物が多く散らばっている。

 宇都宮駅前は駅前らしくなっていた。建物の数もわずかに増えた感じがする。なにより店の数が多くなった。地方の中核都市として確実に伸びている感じだ。本当にそうかどうかは市内まで出てみないとわからないが、烏山線の待ち時間は40分ほどしかない。駅西側の小さい飲み屋街と街の中心に向かう広い通りに餃子の店がいくつかあった。駅ビル内にも何店舗かあるようで、街自体が餃子でアピールしようとしているのが見て取れる。6年前は、駅前に2、3軒ほどしかなかったはずだ。駅ビル内に市場があるという表示があったので行ってみるが、普通のスーパーだった。

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 駅構内に、フリーペーパーのべこぱすが置いてあった。べこぱすは会津若松の情報誌のはずだが、宇都宮にも進出したということか。多くの広告が掲載されており、成功しているようだ。

 10:41、烏山線の2両編成の気動車が発車した。国鉄がJR東日本になってから、非電化区間の気動車は小海線、水郡線、八高線を中心に新しいタイプが導入されていったが、旧国鉄っぽい車両が残っている線もある。五能線、只見線、そしてこの烏山線などだ。このタイプの車両はスピードが遅く、発車や加速時に重低音で車体を震わせる。動きがにぶそうな感じなのだ。だからローカル線を旅している感覚にはなる。もっとも車内は、愛想のないロングシートだ。

 烏山線の気動車はしばらく東北線を走る。沿線にはやはり大谷石でできた家がちらほらとある。宝積寺駅からは非電化区間の烏山線に入っていく。

 烏山は1980年代の後半に来ている。そのときは夕方に駅周辺をうろついただけだが、2008年3月には町中を歩いた。このときは壬生、葛生、佐野、田沼、館林など栃木県内の古い町並み(館林は埼玉県)を周るのが目的だった。烏山にはまったく期待していなかったが、印象は悪くなかった。平凡で自己主張はないが、町の中央にごく自然に古い町並みが残っていた。今日、来てみようと思ったのは、そのときの印象がよかったからだ。烏山は烏山町だとばかり思っていたが、市町村合併で2度目の訪問時にすでに那須烏山市が誕生していたらしい、と今日知った。

 烏山駅は古く繊細な駅だった。しかしそれは建て替えの最中だった。旧駅舎はすっかり取り壊され、その場所は白い布で覆われていた。こういうことをしてほしくない。丁寧に利用されてきたことがわかる、本当にいい駅舎だったのだ。駅舎のあったところから少しずれた場所にプレハブの簡易駅舎が設けられていた。駅前の烏山観光タクシーの看板はあいかわらずレトロだった。

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 駅前から真っ直ぐ伸びる通りを歩き、突き当たりを北に向かう。だんだん町の中心に入っていく。商店街を形成しているが、商店は密集しているわけではない。道路は片側1車線で車がある程度通るので、逆に開放的な感じではある。新しい商店はないようだが、廃業した商店はあるのだろう。ところどころに古い家屋があったはずだが、減ったようにも思える。少し歩くと、右手の奥に山あげ会館があった。白壁の武家屋敷風の堂々とした会館だ。館内には山あげ祭りに使われるみこしがあり、大画面で山あげ祭の映像を見ることができるらしい。前回来たときに、ここはなかったはずだ。地方によくある観光用の箱モノである。観光客はここに寄っていくのだろうが、規模が大きすぎ、あまり感心しない。

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 烏山は和紙で有名なところで烏山和紙会館もある。中央交差店周辺は少し変わっていた。県道10号宇都宮那須烏山線は道路幅を広げていた。中央交差店付近の建物は減っていた。減ったなかには古い家屋があったはずだ。全体として、町から古い家屋が減った感じはある。中央交差店を越え、先まで歩いてみる。ばらばらに3軒くらい古い家屋は残っていた。前回はこの辺までだったが、今日はもう少し歩いてみる。
 
 那珂川に沿った通りに蛇姫通りの表示があった。ついさっき蛇姫という廃業したらしい店に残った看板の写真を撮ったばかりだ。帰る電車のなかで調べてみると、おもしろい伝説が出てきた。

 烏山藩の家老が焼き物を売って私服を肥やしていたが、殿が病気でそれを止めさせることができなかった。嫁いでいた姫がそれを知って帰ってきたが、家老が毒入りの食事で姫を暗殺しようとした。姫に使えていたおすがが姫を助けたが、結局、家老に殺されてしまう。その後、姫があぶないときは黒い蛇が現れ、姫を助けたらしい。黒い蛇はおすがの生まれ変わりで、それ以降、姫は蛇姫と呼ばれるようになったということだ。

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 烏山駅にもどり、13:59の宇都宮行きに乗る。1つ目が滝駅である。ここには幅50メートル、高さ20メートルの龍門の滝がある。滝は2段に分かれていて、2段目は滝滑りができるらしい。昨日までは、夜にこの滝のライトアップがされていたらしい。龍門の滝には昔、大蛇がすんでいたという伝説があるらしい。ここにも蛇が出てきている。滝駅で降りようかどうか迷ったが、止めた。この時間帯の烏山線は1時間30分に1本の列車しかない。

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 そこから少し乗って、14:41に宝積寺駅で降りる。以前から降りてみたいとは思っていた。駅を出たところのちょっ蔵広場にはモダンな建物があった。そのなかに観光案内所があったので、地図をもらう。この町はけっこう見所があるみたいだ。地図にあるところをピックアップしてみる。元気あっぷる村、桧山リンゴ園、大盛り果樹園、観光ブドウ園と果物はなんでも揃う。ちょっと驚きである。酪農とちぎ農業共同組合ふれあい牧場には牛舎や牧場もあるし、御料牧場もある。宇津救命丸工場・薬師堂・資料館には行ってみたいと思ったが、見学するためには予約がいるそうだ。歴史民俗資料館はもちろんある。そして阿弥陀如来像のある徳明寺や十一面観音菩薩のある大安寺もあるが、いったい宝積寺はどこにあるのだ。地図を端から端まで見たが、駅名になっている宝積寺を発見できなかった。

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 ここの町の名は高根沢町である。1時間半ほどうろついたが、見所は町のあちこちに散っていて、前述した見所は1つも見ることができなかった。別に町歩きにとっては悪いことではないけれど。

 16:18の列車に乗り、宇都宮にもどる。一度入ったことのある、駅前のもちっと餃子は満席だった。近くの元祖宇味家に入って、焼き餃子を食べる。店を出たときはすでに夕暮れだった。街中まで歩いて、また駅にもどってくるのは面倒だ。17:57発の逗子行きに乗った。
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